Vol.5 若者×いなか
2010年4月 1日
特定非営利活動法人 人と地域の研究所
理事長 松永 健二
(高知県ボランティア・NPOセンター運営委員)
NPO法人「人と地域の研究所」の中心的な活動のキャッチコピーは「若者×いなか」と「未来を耕すネットワーク」である。当NPOの母胎である南の風社が「いなかインターンシップ」事業を開発し実施し始めたのは2006年のことである。
「いなかインターシップ」とは、学生を中心とした若者が一定期間、地域に住み込み、農業や林業などの就業体験をしながら、各自の課題に取り組むというプログラムである。このプログラムのねらいは、いなかの「よさ」と若者の「よさ」に着目し、インターンシップという手法を用いて双方の長所を最大限に引き出し、若者と地域がともに成長することを目指す、さらにその先に「いなかに若者が暮らす、いなかで仕事が生まれる。そして地域に元気が再生する」状況をつくりたい、ということである。
地域は若者の力がほしいし、他方若者のなかに昨今地域への関心が少なからず増大しているとしても、この両者が結びつきつつ成果を上げるためには多くの困難・課題がつきまとう。若者と地域の出会いの場を作り、ミスマッチを防ぎ、若者と地域との間を取り持つ中間的なコーディネート機能が必要である。私たちはこのような新たな「地域コーディネーター」としての活動を進めていきたいと考えている。そのなかで「学生を受け入れることが上手な地域になりたい」という発言も聞かれるようになった。「地域の教育力」が若者の成長にとって重要であるとともに、若者の力を上手に活用し地域の活性化につなげられる一つのポイントである。
私たちと共通する理念を持った組織がここ数年全国に芽生え始めている。農水省からの受託事業のなかで、これらの組織のネットワーク「いなか未来会議」を作り、2月末に第3回目の全国会議を嶺北地域で行い、連携しながら協働で活動を強化しようとしている。
なお、いなかインターシップの詳細については、『未来を耕す――いなかインターンシップの挑戦』南の風社刊(2009年)をぜひご参照ください。












